食洗機がお得になる食器数は?【手洗いと徹底比較】
家事の時短のために必須と言われている食洗機。
便利な一方、使っているうちに「手洗いと比べて食器の数が何枚以上なら、お得になるのか?」と疑問に思う方もいると思います。
当記事ではそんなお得になる食器数の境目を明らかにして、さらに節約するための方法もお伝えしていきます。
- 食洗機と手洗いどちらが安いか知りたい方
- 何気なく、食洗機を使っている方
- 食器洗いで少しでも節約したい方
「手洗いに比べて節約できる!」という広告を目にすることがあるかもしれません。
でも、その商品元のメーカーが出している情報をそのまま鵜呑みにすると、騙されてしまいますよ。
※)当記事では主にビルトイン型の食洗機を比較対象としていますが、節約方法などは据え置き型食洗機でも十分に活用できる内容です。
お得になる目安は食器数は?
先に結論からお伝えします。
食器数が30点以上を超えると、食洗機のほうが金額としてはお得になります。
食洗機と手洗いでそれぞれの金額を算出していますので、説明していきますね。
食洗機の費用
ビルトイン型ですが、食洗機は1回の使用で「24円」かかります。
これはパナソニックが公開している情報ですね。
ガス代: 6.3円
水道代: 2.2円
洗剤代: 5.8円
電気代: 9.9円
合計 :24.2円
(参考:パナソニック)
この「24円」という数字を覚えておいてくださいね。
※)ここでは食洗機の購入費用などは除いて考えています。
手洗いの費用
では、続いて手洗いの費用を計算してみましょう。
先ほどのパナソニックが公開している手洗いの条件は以下の通りです。
- 食器は洗う前に40℃10リットルのお湯に浸け置きする
- 食器用洗剤は1回6.4円
- すすぐ際のお湯は毎分6リットル
- すすぐ時間は食器13.5秒、小物5.5秒
この結果では手洗いは「55円」と算出されます。
ガス代: 29円
水道代: 19.9円
洗剤代: 6.4円
合計 :約55円
(参考:パナソニック)
食洗機の「24円」を上回るため、食洗機は節約できるというように見えますよね。
しかし、私は以下の2点が引っ掛かり、実際に計算しています。
- 浸け置きする?
- 6人分の食器?
その理由を詳しく説明しますね。
疑問点①浸け置き
皆さんは毎回、浸け置きしていますか?
汚れを浮かすために、浸け置きすることは必要ですが、本当に毎食実施する人がどれほどいるでしょうか?(実際に浸け置きしている方にはごめんなさい。)
私は結婚してからは浸け置きしたことはありませんので、40℃10リットルのお湯は不要です。
その費用である水道代2.4円、ガス代4.1円は発生しません。
疑問点②食器点数
食器点数も6人分の食器を洗った際の費用として算出しています。
食器44点、小物24点としているので、1人食器7点を利用するとしていますが、そんなに使うでしょうか…
そもそも、今6人家族の世帯は少ないですよね。
今では2人、3人世帯が多いので、この点も現実と離れています。(参照:厚生労働省)
手洗いでの現実的な計算
これまで述べてきた疑問があったので、私は実際に手洗いの費用を計算してみました。
食器数(横軸)とそれに対する費用(縦軸)の関係をグラフにしました。
赤線が食洗機の費用「24円」ですが、青点の手洗いがそれを越えるのは食器数が30点以上の場合です。
つまり、食器数30点を基準に多ければ食洗機、少なければ手洗いがお得になります。
また、すすぐ際、温水を利用しない場合(灰点)は食器数は70点以上にならないと食洗機のお得感は得られません。
計算の詳細:食器数で変わる/変わらないと分けています。
【変わらない費用】
◆洗剤代 6.4円
【変わる費用】
◆水道代 食器数×9.5秒×0.1リットル ×0.24円
食器1点のすすぐ時間 → 9.5秒
水量 0.1リットル/秒 (毎分6リットル)
水の料金 1リットル 0.24円(参考:1リットル0.24円)
※)ここでは食器と小物をまとめています。
◆ガス代 食器数×9.5秒×0.1リットル×40℃まで上げるガス代
すすぎの温度は40℃(参考:ガス代を計算して節約しよう!)
地域によって、多少の変化がありますが、目安として食器数30点ということを覚えておくといいと思いますよ。
この30点という食器数、4~5人家族の食事1回分に相当しますので、夫婦のみの世帯や一人暮らしでは手洗いの方が節約になります。
食洗機の節約方法
食器数に限らず、時間短縮のために食洗機を利用することもありますよね。
そんな時でも節約する方法を3点、紹介していきます。
予約機能で夜間に洗浄
深夜料金の時間帯に食洗機を稼働させると、電気代を節約できます。
地域によって異なりますが、深夜電力では日中に比べて半分以下の料金です。
仮に半分だとしたら、先の例だと1回5円の節約、年間で3,650円を節約できます。
節電モードで利用
節電モードでもきれいになるように、食器の汚れをふき取ることも効果があります。
メーカーや型式によって異なりますが、パナソニック社製は46%の電気代節約できます。
そのためには食器に残っている油や食べかすはふき取ってから食洗機に入れましょう。
食器は自然乾燥させる
洗浄した後の食器は自然乾燥させることで、安くなります。
食洗機の機能に乾燥機能も付いていますが、それを利用することで電気代が上がります。
稼働が終了したら、すぐにふたを開けて、自然乾燥させましょう。
※)熱湯ですすぐので、やけどには注意してくださいね。
手洗いの節約方法
一方、手洗いの節約方法についてもお伝えします。
いずれも、明日から取り組める方法です。
お湯を使わない・温度を下げる
すすぐ際に水道水をそのまま利用することでガス代を節約できます。
冬場は厳しいので、お湯の温度を低くして利用しましょう。
その際、ゴム手袋すれば、手荒れを防ぐことができますよ。
ひどい油汚れはふき取る
油汚れをふき取ってから洗うことで洗剤や水の量を減らせます。
カレーやミートソース、揚げ物などのお皿をサッとふき取るだけで、食器洗いの時間も短くできます。
汚れの少ない順に洗う
食器洗いの順番に気を付けるのも効果的です。
私はいつもこのような順番で洗っています。
- ガラスやプラスチックの容器
- 汚れの少ない食器(スープやご飯のお椀)
- 油汚れが付いた食器(主菜のお皿)
ガラスやプラスチップは油が付くと、なかなか落ちませんよね。そのため、先に洗ってから、汚れの少ない順に洗っていきます。
これで、洗い直しなどの余計な手間を抑えることができますよ。
もっと細かい節水に関しては以下の記事が参考になります。
食洗機を賢く使おう
当記事では食洗機を賢く使うためにお得になる食器数や節約方法をお伝えしました。
- 食器数30点以上であれば、手洗いより食洗機が得
- 食洗機は深夜電力、節約モードでさらにお得
- 手洗いも洗う順を気を付けるだけで節約できる
箸やコップ、皿の大きさなど、全て排除していますが、ざっくりと30点という数字を覚えておくと、節約につながりますよ。
今回は費用にのみ着目してみましたが、実際に利用する際は手洗いとの使い分けが最も大切です。
普段、何気なく使っているかもしれませんが、当記事を参考に皆さんが少しでも節約できれば、うれしいです。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
そんな皆さんに感謝いたします。
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