【作り置き料理】料理が日持ちするコツ 調理前に抑えるべき3点
多くのレシピ本が出ている作り起き料理。
共働きの家庭が増えている中で注目されている分野ですよね。
でも、やってみると、日持ちせずにせっかくの料理を傷めてしまったという経験もあるのではないでしょうか。
本記事ではその日持ちさせるためのコツとして具体的な食材選びについて紹介していきます。
- 作り起き料理で失敗してしまった方
- 興味はあるけど、日持ちできるか不安な方
作り起き料理を5年間続けてきた私が実践しているコツを載せていますので、参考になれば幸いです。
日持ちさせるための知識
料理が傷むとは?
先に食材が傷む原因について触れておきます。
料理が傷むメカニズムを簡単に言うと「料理に雑菌が入り込み、それが増殖する」ことです。
つまり根本の原因は雑菌です。
調理後の料理の中では毎日、雑菌が増殖していきます。
日持ちさせるためには雑菌を意識して料理に持ち込まない、増やさないといった工夫が必要になってきます。
日持ちさせるためには?
では、覚えておきたい日持ちさせるためのコツを紹介します。
これは食材選びだけでなく、料理中、料理後も共通するため、覚えてきましょう。
雑菌を持ち込まない
先ほど示したように、料理が傷む原因である雑菌が入り込こまないように防ぐことが最も大切です。
家庭では食品工場と異なり、雑菌がいない環境で料理することは難しいでしょう。
特に夏場はせっかく料理しても日持ちしないということもあるかもしれません。
後程、対策を説明しますが、準備の段階から料理中、料理後も雑菌を持ち込まないという意識が必要になります。
とは言え、家庭でも雑菌を持ち込まない工夫は誰にでも、できます。
そういった意識が大切になるということは覚えておきましょうね。
雑菌が増えにくい環境を作る
雑菌は家庭で調理する際はどうしても料理に残ってしまいます。
その雑菌をそれ以上、増やさないことも同時に対策しなくてはいけません。
ここで質問!!
皆さんは大量のカレーやシチューを大鍋で作った経験があると思います。
【このカレーのような料理の中で最も早く傷む食材は何か、わかりますか?】
答えはジャガイモやにんじんです。
これは食材の中に水分が残るので、その水分を元に雑菌が繁殖してしまうからです。
そのため、作り置き料理の際は食材の中に水分が残らないように調理する必要があります。
一方、塩気の多い煮汁やお酢は、それが抗菌・殺菌作用を持つことから、雑菌の増殖を防ぐことができます。
料理の内容にもよりますが、いずれにせよ、料理の水分を意識して、雑菌が繁殖しにくい状態を作り出しましょう。
調理前に抑えるべき点
いずれも難しいことではなく、少し意識するだけでも十分に効果がある。
先ほど述べた水分を残さないためのコツとして食材選びは重要になってきます。
様々な食材がスーパーには並んでいますが、使って失敗した食材を続いて紹介します。
ポイント①食材選び
まず、大前提として私は週末に作り起きを料理し、一週間のお弁当としているため冷蔵で5~6日は日持ちしてもらわないといけません。
これから紹介する食材も3日ほどは冷蔵で日持ちできますが、1週間は傷む可能性があるということで記載していきます。
傷んでいる食材
当たり前ですが、傷んでいる食材には雑菌が繁殖しています。
それを作り置き料理に使うことはおススメできません。
新鮮な食材を利用するようにしましょう。
卵(鶏卵)
私はあまり利用していない食材です。
卵は生卵の状態で10日間ほど日持ちしますが、茹で卵にすると3日も持ちません。
これは内部に水分が入り込み、それを基に雑菌が繁殖するからです。
卵もサルモネラ菌という細菌が付いている可能性があるので、日持ちしにくい食材と言えるでしょう。
そのため、作り置き料理として利用する際は炒り卵として細かくして、内部に水分が残らないようにする、もしくは卵黄・卵白共に十分に固まるまで加熱する必要があるでしょう。
私も1度だけ卵を使ったことがあります。
乳製品
こちらも私は利用していません。
牛乳に限らず、チーズなども乳製品には元々、菌が入っています。
乳酸菌と言えば、聞こえはいいですが、それらの菌を完全に殺菌することは難しく、どうしても菌が残った状態になってしまいます。
そのため、料理で工夫しても、日持ちしにくい食材なので、私は使っていません。
ポイント②保存容器選び
工夫して調理しても、保存環境が悪ければ、料理は傷んでしまいます。
そのため、保存容器は重要な役割を担います。
これから紹介する容器を選ぶようにしましょう。
蓋が密閉できる容器
雑菌が料理に侵入しないように、蓋で密閉できる容器を選びましょう。
多くの場合、作り置き料理は冷蔵庫で保管することになると思いますが、冷蔵庫も雑菌が存在します。
作り置き料理では冷蔵庫内での保管期間が長くなるので、蓋で密閉できる容器の方が日持ちしやすくなりますよ。
食洗機対応
個人的にはこれは必須条件だと思います。
作り置き料理の本などでは容器を熱湯消毒することをおススメしている場合があります。
しかし、実際に熱湯消毒する方はいるでしょうか?
私も実際にしたことはありません。
その代わり、容器は使い終わったら、食洗機で洗浄します。
食洗機では洗剤で洗浄後、ゆすぎの段階で熱湯を利用します。
つまり、面倒な熱湯消毒も食洗機で洗浄すれば、勝手にやってくれるのです。
そのためには保存容器は食洗機対応の商品を選びましょう。
また、可能であれば、お弁当箱も食洗機対応が良いでしょう。
十分に洗浄した上でお弁当を詰め込まないと会社・学校へもっていく中で雑菌が繁殖してしまいます。
おススメ保存容器
以上のことから、私がおすすめする保存容器を以下に紹介します。
汚れが付きにくく、オーブンでも利用できます。
ミートローフなどの料理を行い、そのまま保存できるというのはメリット。
耐熱性があれば、電子レンジも対応できるので、幅広く活躍します。
一方、密閉度は低くなってしまいます。
揚げ物の保存には向いているでしょう。
ポイント③清潔な調理器具と保存容器
調理に利用する包丁やまな板、スライサーなども清潔な状態で使いましょう。
当たり前のように感じるかもしれませんが、こういったことを怠ると作り置き料理を日持ちさせることは難しいでしょう。
- お肉や魚を切った後の包丁は洗剤で洗う
- 使い終わった保存容器は食洗機で十分に洗浄する
- 食洗機で洗っておいたまな板は使う直前にサッと水洗いする
特にまな板などはキズの間に雑菌が繁殖しやすいので、食洗機で十分に洗浄する、木のまな板であれば、熱湯消毒が必要です。
家庭内で無菌状態にできないため、ちょっとしたことの積み重ねで雑菌を持ち込まないように気を付けましょう。
終わりに
本記事では作り置き料理の日持ちのコツとして調理前に抑えたいポイントを紹介しました。
- 雑菌を持ち込まない、増やさないという意識が大切
- 新鮮な食材を利用
- 密閉でき、食洗機対応の保存容器を用意
- 調理器具や保存容器を清潔にする
今回、取り上げた卵や牛乳もレシピ本には記載がある食材ですが、5日間日持ちすることを考えると、料理はかなり工夫が必要になると思います。
そのため、私は利用していません。
また、私は保存容器も耐熱プラスチックしか使っていませんが、それでも食洗機で洗浄することで作り置き料理を日持ちさせています。
夏場、食中毒が気になりますが、まずは事前準備から『雑菌を持ち込まない・増やさないこと』に気を配り、日持ちする作り置き料理を作っていきましょう。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
そんな皆さんに感謝いたします。
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