結婚は必要? コストもかかるが、メリットはそれ以上の価値がある
結婚はコスパが悪いとよく言われます。
特に子供を育てるとなると、お金だけでなく、時間も労力も割く必要があるので、そういった主張も理解できます。
しかし、お金で物語って良いのでしょうか?
今回は私の結婚観について、意見させていただきます。
この記事はこんな方に向けて執筆しました。
- 結婚したくないという方
- 結婚したいけど、不安も感じている方
- 今の彼氏彼女との結婚に迷っている方
人生での費用
まず、お金についてフォーカスしてみます。
生涯賃金
男性サラリーマンが一生の中で得られる給与(生涯賃金)は学歴別に以下のように言われています。(参照:労働政策研究所・研修機構「ユースフル労働統計2019」)
大学・大学院卒 2億7千万円
高専・短大卒 2億2千万円
高校卒 2億1千万円
中学卒 2億円
正社員で60歳まで働く場合。退職金を除く。
これはあくまで平均値ですし、お勤め先の企業規模や出世によって変わります。
また、非正規社員の場合は低くなりますし、副業に取り組んでいる方は増える方もいるでしょう。
これを妥当か否かはそれぞれの感じ方によって異なると思います。
結婚のコスト
それに対して、結婚して家族を持つことのコストは6500万円、家を建てる場合は6000万円が必要になると堀江貴文氏がおっしゃっています。
つまり、結婚して家を建てる場合、一生で稼ぐ賃金の半分はそこに費やすことになります。
これだけ聞くと、汗水たらして働く意味や結婚の必要性に疑問を抱く方もいらっしゃるでしょう。
家族はコスパが悪いと言われるのはそういった側面があるからです。
結婚のメリット
支出やコストとして考えた場合は、結婚は損するように見えますが、実際にはメリットも多く存在します。
実際に結婚した立場として、そのメリットを続いて紹介します。
ダブルインカム
お金の面に関しては、結婚当初は共働きになると思いますので、そういった点から以下の2つのメリットを得られます。
収入が2倍
先ほど、コスパは悪いと記載しましたが、実際には夫婦で共働きであれば、収入源が2つになり、それだけ稼ぎは増えます。
一方、生活費は1人暮らしより増えますが、2倍までは増えることは少ないでしょう。
これは同じ住まいで暮らすことが前提ですが、その分、貯蓄を増やすことが可能です。
収入源が2つある安心感
さらに収入源が2つになることは家計の安定性という点でもメリットが得られます。
独身の場合、副業をしていなければ、収入源はお勤め先の会社からのみです。
これから先の時代は不透明なので、突然、その会社から解雇を言い渡される可能性もあります。
AIの発達で2030年には今の仕事の30%が、2040年には70~80%がなくなるという試算もありますよね。
この他にも昨今のコロナウイルスの影響などの外部要因で倒産を余儀なくされる会社も出ています。
そういった場合は収入が無くなり、生活水準を下げざるを得ない状況になります。
一方、結婚して収入源が2つになれば、夫婦のどちらかが職を失っても、もう片方の収入で家計を支えることが可能です。
そういった安心感は生活していくうえで重要な要素です。
幸福度の向上
既婚者は独身に比べ、幸せと感じている方の割合が多い傾向があります。
(参照:明治安田総合研究所「人生 100 年時代の結婚に関する意識と実態」)
男女共に8割近い既婚者が幸せと回答しています。
また、興味深いのは子供の有無にかかわらないと言う点です。
どうしても子供がほしい方も多いと思いますが、仮に子供がいなくてもパートナーとの時間を楽しむことができますし、収入面での安定から生活水準を上げられると言う面もあるかもしれません。
子供がいる家庭は子育ての負担はあるものの、その成長を喜びと捉えて、幸せに感じるのでしょう。
新しい価値観に出会える
離婚の理由で「価値観の相違」と言うことをよく聞きますが、そもそも自分と同じ価値観の人間は存在しないのではないでしょうか。
価値観とは物事の重要度、優先度を決める指標なので、結婚して一緒に住んでみたら、お互いに気に入らない面が出てくるものです。
そこで相手の価値観を否定すると、相手としては今までの人生を否定されたような気分になってしまい、結果として離婚となることもあるでしょう。
もちろん、金銭感覚は近いほうが上手くいくことは間違いありません。
しかし、全ての価値観が合致することは難しいので、むしろその価値観を受け入れてみてはいかがでしょうか?
自分と違う考えに触れることは自分の成長につながることがあります。
私自身も結婚前は健康に対する意識は低かったのですが、結婚して嫁さんの健康に関する価値観に触れたことで大きく変わったと思います。
食事の量や内容、運動面などを嫁さんに合わしたことで、55kg→50kgとダイエットに成功。
子供が産まれてからも子供中心の嫁さんに合わして、早寝早起きを習慣化できました。
これは良い例ではありますが、結婚は自分の視野を広げるきっかけになるということは知っておいてもらいたいと思います。
終わりに
結婚についてコスト面、メンタル面について検証してみました。
私は結婚してよかったと思っていますし、家も建てて幸せを感じています。
もちろん、そのためにお金は出費しますが、それと引き換えて得たものはお金で表すことのできない幸福感というものです。
孤独死が問題視される現代こそ、結婚し、人生のパートナーと共に様々な困難を乗り越えていくことが必要だと思います。
とはいえ、最後に結婚するしないの判断はご自身です。
今回の記事はその判断の手助けになれば、私としてもうれしく思います。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
そんな皆さんに感謝いたします。
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