【体験談】布おむつのメリットはコスト!一方のデメリットは?
紙おむつはゴミが多くて…とお悩みの方も多いのでは?
最近の布おむつは機能も向上し、おしゃれな柄もあるので、興味を持つ方も多いと思います。
本記事ではそんな布おむつのメリット・デメリットを紹介し、どんなご家庭に適しているか、をお伝えしていきます。
- 布おむつに興味がある方
- 紙おむつとの違いを知りたい方
- 布おむつのレビューを聞きたい方
- どんな布おむつが良いか、迷っている方
長男を紙おむつ、次男を布おむつを使ってきた私が紙・布おむつの比較と実際に使ってみた感想を中心にまとめています。
布おむつのメリット
では、早速布おむつのメリットをお伝えします。
まず、実際に使ってみて私の感じるメリットは以下の5点です。
- コストを抑えられる
- 交換頻度が高くても、ストレスが少ない
- ゴミが減る
- 買い物の手間を減らせる
- おしゃれが可能
それぞれ、説明していきます。
コストを抑えられる
一度、購入してしまえば、それを使いまわすため、おむつ代の節約につながります。
実際にどの程度の節約になるのか、計算してみると、以下のようになります。
- 100%紙おむつ ¥120/日 → ¥43,800/年
- 100%布おむつ ¥ 17/日 → ¥ 6,400/年
年間で約4万円の節約になるということはかなり、お得ですよね。布おむつは初期費用はかかりますが、その後はおむつを購入することが無いので、トータルコストは低く抑えられます。
※)算出にあたり、以下の条件を用いています。
- 1日の使用頻度は紙おむつは6枚、布おむつは8枚
- 布おむつの初期費用は¥8,000で3年間使うと想定
- 布おむつの場合、浸けおきしておく重曹+水が ¥10/日
- 紙おむつは¥20/枚
交換頻度が高くても、ストレスが少ない
これは気持ちの面でもかなり気楽になります。
よく、おむつ交換直後にうんちしてしまうことってありますよね。紙おむつ1枚20円が・・・と私も長男の時には思いました。
実際にこの「交換直後にうんちされること」にお悩みの方は80%近くに上ります(参照:ムーニー)。
しかし、布おむつであれば、そのまま交換すればいいです。
コストもかかりませんし、気分的にストレスにならないということも大きなメリットです。
ゴミが減る
これも大きなメリットです。
お子さんをお持ちの方はゴミ出し袋も1週間に4~5袋分なんてこともあると思いますが、我が家は布おむつを使い始めてから、1週間に2袋以内に収まっています。
毎回、スカスカの状態で出していますので、泊りがけでお出かけした週は1週間に1袋の時もありました。
また、ゴミを減らせることは、環境面に優しいというもの利点ですね。
買い物の手間を減らせる
おむつを買う頻度が少なくなるので、買い物の手間は小さくなります。
特に2人目3人目とお子さんが増えるにつれ、このメリットも大きく感じると思います。買い物の度におむつを買うことが面倒だと感じるようであれば、布おむつもいいかもしれません。
また、最近ではコロナウイルスによるマスク品薄が話題になりましたが、2015年は外国人の買い占めで紙おむつが購入できなくなるという状態になりました。
布おむつであれば、そんな時でも「購入できない心配は不要」というのもメリットだと感じています。
おしゃれが可能
市販されてる紙おむつは商品ごとの差が見られませんが、布おむつではおしゃれもできます。
布おむつを覆うカバーはかなりの種類が出ていて、着る服に合わせて自由に選択できるようになっています。
ボーダーや水玉だけでなく、デニム柄や迷彩、花柄も出ています。
「夏場はズボン無しで過ごしたい」「おしゃれに着飾ってあげたい」と思う親御さんには適していると思います。
布おむつのデメリット
一方のデメリットとは何でしょうか?
私は以下の4点を感じています。
- うんちを触る
- 外出時は用意が大変
- 片付けの時間がかかる
- 使用後から洗濯までの保管が必要
実際に体験してみた感想も含めて、それぞれ紹介していきます。
うんちを触る
こちらは抵抗がある方も多いかもしれません。
紙おむつの場合、丸めて捨てていると思いますが、布おむつの場合は手洗いする必要があります。
すぐに取れる場合は良いのですが、下痢気味では中々取れないので、イライラすることもあります。排水溝も詰まりやすいですので、ご注意ください。
また、衛生面からも子供が病気、特に細菌性の病気の場合は手に触れると親が感染することもあるので、以下の対応が求められます。
- 手袋をつける
- 処理後は十分に消毒する
どうしても、抵抗がある方はお風呂場のシャワーで一気に流す、という方法でもある程度は落とせると思いますよ。
外出時は用意が大変
紙おむつであれば、あまり場所を取りませんが、布おむつではカバーや布おむつを数枚持っていく必要があります。
その他に持ち帰るためのビニール袋なども必要になってきます。
外出時の持ち物が増えると、子供が複数人の場合は大変です。
そういった場合は外出時のみ、紙おむつを使ってもいいかもしれませんね。実際に我が家は外出時は紙おむつ、家や近所の散歩の際は布おむつにしています。
片付けの時間がかかる
交換頻度は多い
肌に優しいものの、吸水性は高いため、おしっこした状態で長時間、使用していると肌がかぶれてしまいます。そのため、布おむつは2時間に1回ほど、交換する必要があります。
紙おむつの場合、昼間は4~6時間は付けていられることを考えると頻度が高くなってしまいますよね。
そして、お出かけの際は特に気を配る必要が出てきます。時間を計算しておむつ替えすること、替えのおむつを十分に持つことを忘れないように注意しなくてはなりません。
実際の片付け時間
頻度が高いだけでなく、実際に使用後は洗う手間も発生します。
そこで、実際に片づけ時間を比較してみました。結果は以下の通りです。
- 100%紙おむつ 22分/日 → 133.8時間/年( 5.5日)
- 100%布おむつ 44分/日 → 267.7時間/年(11.1日)
このように見ると、布おむつでは紙おむつの2倍の片付け時間が必要になります。
忙しい共働きのご家庭では耐えられないと感じるかもしれません。一方、1日20~30分だけなら、子供との触れ合いの時間として許容できる方もいらっしゃると思います。
※)計算は以下の条件を基にしています。
- おむつ交換の時間は1回3分
- 布おむつで発生する時間は浸けおきのバケツ用意に2分、うんちの手洗いに5分、洗濯(干す・畳む)に1分/枚
- 紙おむつで発生する時間はうんちの処理(トイレに流す)に2分
- うんちは1日2回、紙・布50%の場合はそれぞれのおむつで1回ずつと想定
使用後から洗濯までの保管が必要
1日に数回も洗濯できないので、布おむつは使用後に保管しておく必要があります。
その際、においや菌の増殖に気を付けなくてはなりません。夏場は匂いも含めて、特に気になります。
我が家ではバケツを用意し、重層+水を入れてその中でつけ置き保管しています。これで匂いの発生を抑えられます。 記事の最後におしゃれなバケツも載せていますので、参考にしてください。
この場合は、洗濯機に入れる前につけ置きの水を絞る、うんちが付いていれば、取り除くなどの手間が発生することも知っておくといいかもしれません。
こんな方には布おむつ
以上のメリット・デメリットから布おむつが適不適の方がいると感じています。
私の主観も入りますが、実際に使ってみた中で感じている率直な意見として、お伝えしていきます。
布おむつが適している方
メリットとして上げている「コストを抑える」やデメリットの「手間がかかる」という点に着目すると、こんな方々にはおススメできます。
- 専業主婦、在宅ワークのご家庭
- 節約思考の強い方
- 買い物回数の少ない方
特に子供と触れ合う時間が多い専業主婦の方には適していると思います。我が家も奥さんは在宅ワークなので、布おむつで手間をかけられます。
今後は在宅ワークのパパママも増えると思いますので、そういったご家庭には布おむつはおススメです。
その他にも、買い出しは1週間に1回、という買い物の回数が少ない方にも適しています。
1回の買い物で大量に食料品を購入する方はおむつと食料品と分けて会計する方もいるかもしれません。
布おむつであれば、そういった買い物の手間も省けますし、感染症のリスク対策という点でも優れていると感じます。
布おむつが適さない方
デメリットに「手間がかかる」ということから、以下のような方にはおススメできません。
- 共働きで時間に余裕がない方
- 双子のお子さんをお持ちの方
共働きのご家庭には正直、おススメしません。というのも、圧倒的に手間がかかるため、それがストレスになると思うからです。
また双子、三つ子などのお子さんの場合、ゴミを減らすことはできますが、布おむつを手洗いする手間だけでなく、洗濯までの保管も工夫が必要です。
保管用バケツを1つではなく、2つ用意しないと収まらないかもしれません。そういった手間を考えると、双子の場合も紙おむつの方が親の負担は減ると思います。
おむつ外れへの影響
「布おむつの利用によっておむつ外れが早くなる」と言われていますが、それにも少し触れておきます。
育児の悩みの一つにトイレトレーニングがあります。そのおむつ外れを早くするために布おむつが効果的という報告も多数存在しますが(布おむつ本舗、JEWLINGE)、 私は少し懐疑的です。
と言うのも、トイレトレーニングに必要なのは「おむつが濡れた感覚」ではなく、「尿意を我慢する力」だからです。
実際のところ、本格的にトイレのコントロールができるようになるのは、「濡れたことが分かる」能力ではなく、「尿意・便意を我慢できる」能力が育ってからです。
スウェーデンの約50人の赤ちゃんの追跡調査研究によると、昼間の尿が全く漏れなくなる頻度は、3歳52%、4歳93%、5歳100%、夜間睡眠時の尿が全く漏れなくなる頻度は、同じく17%、63%、87%と報告されているそうです。(引用: 東京ガス ウチコト)
実際に布おむつを使ってきた1歳9か月の次男にもトイレトレーニングを開始していますが、効果が無く、おむつ交換やお風呂に向かう場面では部屋の中で漏らします。
この他にも親の言語を理解する能力も場合によっては必要となります。
この言語の発達や尿意を我慢できる力には個人差が大きいため、1歳半~2歳で外れるという謳い文句に流されないようにしましょう。
おススメの布おむつ
布おむつは大きく分けて2種類あります。どういった商品が良いのか、迷ってしまいますよね。
実際に使ってみた中で使い易さという点から選ぶ際のポイントを2つあげてみます。
- 布おむつは輪おむつ
- カバーはポケットタイプ
それぞれ、説明していきます。
布おむつは輪おむつ
大きく分けて布おむつは2種類あります。
それぞれの特徴を以下に示します。
それぞれ、良さがありますが、最終的に私は乾きやすい輪おむつを使っています。
布おむつの交換頻度は1日に6~8回も交換するとそれだけ洗濯の量も増えます。ギュウギュウに干していると乾きにくくなりますし、冬場ではより一層、乾きにくいですよね。
毎日、必要な吸水用の布は洗濯後に遅くても1日で乾いてもらいたいので、薄手で乾きやすい輪おむつをおススメします。
また、すぐに乾くということは衛生面でも優れています。お子さんのためにも早く乾き、清潔な吸水用の布が適していると思います。
カバーはポケットタイプ
一般的な布おむつはカバーの内側に布を敷いて装着するタイプですが、私がおススメする布おむつはポケットタイプです。
その理由は3つあります。
- おむつをはかせやすい
- 漏れにくい
- 汚れるのはカバーのみ
1つずつ、カバーの内側に布を敷いて装着するタイプと比較して、見ていきましょう。
おむつをはかせやすい
一番のメリットは「おむつをはかせやすい」ことです。
子供はじっとしていられません。おむつ交換のとき、布を敷くタイプではカバーがずれやすく、はかせにくいでした。
一方、カバーの中にポケットタイプでは子供が多少、動きまわっていてもはかせられます。
日々のストレスを抑えるためにも、カバーに入れるタイプがおススメです。
漏れにくい
吸水用の布がカバーの中に入っているので、もれにくいというのも大きなメリットです。
布を敷くタイプの場合、子供が走っていると、吸水用の布が徐々にずれてしまい、漏れる可能性があります。
実際に我が子も家で走り回った後におしっこが吸水できなかったことがありました。
ポケットタイプはこういったことが起こりにくいので、安心ですね。
汚れるのはカバーのみ
うんちをした場合でも、付着するのはカバーのみなので、手洗いの手間が少ないというのもうれしいところです。
布おむつのデメリットである「手間がかかる」ですが、吸水用の布にはうんちが付着することがないので、手洗いはカバーのみで済みます。
先ほど触れた「漏れにくい」と似ていますが、布を敷くタイプは吸水用の布がずれていると、カバーにも付着してしまい、洗う必要が出てきます。
もし仮に、布おむつを2人目、3人目のお子さんにも使いたいときはカバーのみを買いなおせばよいので、コストが抑えられるという点からもおススメです。
実際のおススメ商品
以上の点から、私がおススメする布おむつは以下の商品になります。
実際に私も使っている布おむつです。冬場でも非常に乾きやすく、重宝しています。
使用量を考えると、出来れば、2セット(20枚)あると、安心だと思います。
今ではカバーの種類が豊富です。色や柄などで選んでも良いと思います。
布おむつ専門店の「布おむつ本舗」では様々な柄を扱っているので、選ぶ楽しみもありますよ。
カバーは頻繁に洗う中で肌触りが劣っていくため、消耗品という意識を持った方が良いと思います。
合わせて購入したい物
布おむつはおむつだけでなく、その保管のための入れ物と汚れを中和する薬剤を必要とします。
つけ置き用バケツ
布おむつは洗濯までの間はつけ置きになるので、つけ置き用のバケツも用意したいところ。
可能であれば、においを抑えるために蓋つきが良いと思います。インテリアになる蓋つきのバケツも出ていますので、合わせて購入しておきましょう。
つけ置きは自然由来の物
つけ置き洗いするためには汚れを中和させるものを入れる必要があります。
赤ちゃんの肌はデリケートです。重曹やアルカリウォッシュなどの自然由来の物を使いましょう。
参考ですが、分量は重曹が5リットルに30~40g。
アルカリウォッシュは7リットルに小さじ1。
時間に余裕があれば、布おむつも良いよ
最後に再度、布おむつのメリット・デメリットを示します。
- コストを抑えられる
- ゴミが減る
- 買い物の手間を減らせる
- おしゃれ
- うんちを触る
- 外出時は用意が大変
- 片付けの時間がかかる
- 使用後から洗濯までの保管が必要
デメリットに示したように 、布おむつでは処理に手間がかかります。共働き家庭では正直、おススメできません。
しかし、子供と触れ合う時間が多い専業主婦、在宅ワークできる方は布おむつでコストを抑えることも可能だと思います。
また、外出時や夜間のみ紙おむつにするといった使い分けもいいかもしれません。
工夫することで十分にそのデメリットを抑えつつ、メリットを最大化できると思いますので、検討してみてはいかがでしょうか?
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
そんな皆さんに感謝いたします。