ホームベーカリーの中でも一世を風靡したGOPAN。
お米からパンを作ることができるのは様々なメリットがあります。
今回はそのGOPANを使ってきたレビューとおススメのレシピを紹介していきます。
- 小麦アレルギーのお子さんがいるご家庭
- ホームベーカリーの購入を検討している方
- パン好きなお子さんがいる方
実際に5年間、毎週のように作ってきた中で感じるメリット・デメリットを正直な意見としてお伝えしていきます。
GOPANとは?
まず、GOPANの特徴について触れておきます。
通常のホームベーカリーと比べたメリット・デメリットも合わせて紹介していきますね。
特徴・機能
パナソニックのライスブレッドクッカー「GOPAN」。
その最大の特徴は「白米からパンを作れる」という点です。画期的で魅力的であったこともあり、販売当初は生産が追い付かないほどの売れ行きでした。
2019年に生産終了となり、今は中古品が出回る程度ですが、小麦アレルギーへの対応やグルテンフリーへの注目もあるため、小麦無しのパンが作れるというのは他のホームベーカリーにない特徴ですよね。
少し、我が家がGOPANを購入した理由にも触れておきます。
それは著書『「いつものパン」があなたを殺す』に影響を受けたからです。
- 糖質の悪影響
- 小麦グルテンの怖さ
- 心身へのダメージ
インパクトが強く、影響を受けたため、小麦無しのパンが焼けるGOPANを購入したのです。
5年間の中で小麦パンを作ったこともありますが、それでも基本的には小麦無しのパンを作っています。
それによって健康的になった、というわけではありませんが、長い目線で自分や家族の健康を考えると、GOPANがおススメです。
GOPANのメリット
それでは私が実際に感じているメリットは大きく2点あります。
- 様々なパンを作れる
- お餅や麺も作れる
それぞれ、みていきましょう。
様々なパンを作れる
白米からだけでなく、小麦や炊いた後のご飯などからもパンを作れます。
お米パンしか作れないわけではありません。アタッチメントを変えれば、一般的な小麦パンも作れますよ。
このように、GOPANはベースとなる食材を変えることができるので、飽きにくいというのが最大のメリットです。
もちろん、生地だけ作ってピザにする、手でこねて自分で焼くといった機能もついているので、お子さんのいる家庭では一緒にパン作りを楽しめます。
また、健康志向の方には玄米を使うレシピも載っているので、うれしいですね。
お餅も作れる
ご飯を粉にできるため、お餅を作れるのもメリット。
もち米を利用すれば、お餅やその生地を使った大福も作れます。
お子さんと一緒に作ると楽しめますよ。
餅をつく#ゴパン pic.twitter.com/I9cMPmgVhX
— みんたま (@jw_cal) 2018年12月30日
生地を作ってから、細く切ることで麺を作ることも可能です。
GOPANのデメリット
一方、機能面についてのデメリットも感じています。
- 音がうるさい
- 作った後の洗い物が面倒
いずれも購入前に知っておいてほしい事なので、続いて紹介していきます。
音がうるさい
GOPANはお米を粉上に粉砕する時、ゴリゴリと音がします。
これは「ミル」という粉砕が回転してお米をすりつぶしていくときの音ですが、うるさいと感じます。
ツイッター上のレビューでも同じ意見が多いですね。
米パンのミルがうるさすぎて、テレビの音が聞こえない #GOPAN
— ストーム (@StormofBullets) 2011年12月31日
今日うちにGOPANが来ました、ただいまミル中、出来上がりは10時頃(4時間かかる)、待ち遠しい(^^)/。しかし予想はしてたがモーター音はウルサい。 #sanyo #gopan... http://photozou.jp/photo/show/556521/73392933
— よりさん (@jetto_0760) 2011年3月30日
ミルは結構音が立つ。特にアパート住まいの場合、夜就寝中に自動調理させる際にはこの点に注意しないといけないかも。 #gopan
— المجمدة ★ المرحاض (@tomyamkum) 2010年11月11日
寝る直前にGOPANをセットして、寝室に移動してしまいます。
予約機能があるので、朝焼きあがるようにセットしておけば、夜中にゴリゴリと動いてくれますよ。
キッチンの近くに寝室がある場合、廊下でセットするなども必要かもしれません。
また、古い世代の物ではなく、最新のSD-RBM1001-Tであれば、騒音も少ないようです。私は比較したことがありませんが、パナソニックHPにも低騒音設計という記載がありますので、多少高くてもSD-RBM1001-Tを購入しましょう。
作った後の洗い物が面倒
焼きあがった後のミルはお米というより、お餅が付着しているという感じです。
付属しているブラシで洗っても良いのですが、毎週のように使っているとブラシ先が開いてしまい、うまく掃除できなくなってしまいます。
洗うためには2つの手順があります。
①まず、パンを取り出したら、すぐに水につけておきましょう。
これは説明書にも書いてありますが、乾くとカチカチになってしまいます。
ミルについたパンでも、すぐに水に浸けておくと軟らかくなりますよ。
②ミルを洗う際、使い捨ての歯ブラシで洗いましょう。
ビジネスホテルなどで手に入れた使い捨て歯ブラシで細かい部分をこすって汚れを取り除いています。
これでも十分に落とせますので、わざわざ、掃除用のブラシを買う必要はありませんよ。
小麦無しパンで知っておきたい知識
GOPANの特徴でもある小麦無しパンですが、小麦パンと比べると印象が異なります。
続いて小麦パンと比べたときの違いを紹介していきます。
食感はもっちり
材料がお米なので、食感はもっちりとしています。
米粉のパンを食べたことがある方は想像しやすいと思いますが、ふんわりというよりもずっしりとしてもちもちしています。
おなかにたまり易い反面、冷めるとボソッとしている印象を受けるかもしれません。
このキラキラがお米パンの特徴。おねばみたい。もっちりずっしり #gopan http://instagr.am/p/d8-h/
— shuji yamamoto (@shuji) 2010年12月5日
やはり、餅っぽさは否めないなぁ。小麦のパンとは別物。でも、外側カリカリで中はもっちり。これはこれで美味しい☆ 日本ハムの米粉パンとどっちが美味しいか? ビミョーだな。 #GOPAN
— プルーン (@prune01) 2011年12月17日
※)お米パンでも小麦グルテンを使えば、ふわっとした触感のパンが出来上がります。
その場合は小麦グルテンを購入する必要があります。
大きく膨らまない
小麦無しパンは小麦パンのように、膨らみません。
特に夏場は室温が25度以上の場合は膨らまないと説明書にも明記されています。
そんなときは水の中に氷を入れて水温を落とす必要があります。
ちなみに冷却が足りず、膨らまない時はこんな感じで凹みます。
薄く切りにくい
小麦無しパンはまわりはカリッ、中はもちっとしていますので、薄く切りにくいです。
やわらかいお餅を切るような感じになりますので、パン切り包丁ではきれいに切れません。
そんなときのおススメはキッチンバサミ。
薄く切ることは難しいですが、チョキチョキと切ることで簡単に取り分けられます。
生地のアレンジ例
お子さんのいるご家庭では「野菜を食べてくれない」「お肉を嫌がる」など、栄養バランスに悩む方も多いと思います。
GOPANでは生地をアレンジすることが可能です。
野菜や卵・牛乳を加える場合について紹介していきます。
野菜
野菜を加えてベジパンにするのは野菜嫌いのお子さんがいる場合は特におススメです。
野菜を加える分量はパンの種類によって、上限が決まっています。
- 米パン → 20g
- 小麦パン → 50g
「パンに合う野菜は?」と悩んだときはこんな本がありますので、合わせて参考にしてみてください。
実際に小麦パンで小松菜を加えた際のレシピは以下の通り。
★強力粉 : 280g
★スキムミルク: 10g
★バター : 50g
★砂糖 : 20g
★塩 : 5g
★卵 : 1個
★豆乳 : 50cc
★水 : 100cc
★小松菜の葉 : 20g
【作り方】
①全ての材料を重さ通りに用意する。
②小松菜はみじん切りにする。(粗いみじん切りで構いません。)
③★をパンケース、ベーキングパウダーをイースト容器に入れ、あとはGOPANにお任せ。
④4時間ほどで出来上がり。
このレシピを参考に生地だけ作ったときの様子は以下の日記にまとめています。
ウインナーを巻いたり、惣菜パンを自分で作れるのも魅力ですよね。
卵・牛乳
これらは加えた分量だけ、水を減らせば、膨らみます。
卵・牛乳それぞれ、上限の量が決まっています。
- 卵 → 1個
- 牛乳 → 水の半分
加える際の注意点は以下の2点。覚えておきましょう。
- 水に比べると膨らみにくい
- 腐敗の恐れがあるので、予約は使わない
特に2つ目の予約が使えないのは痛いですが、冬場であれば、大丈夫です。
ホームベーカリーならGOPANはおススメ
本記事では5年間、GOPANを使ってきたレビューをお伝えしてきました。
生産終了となっているため、中古品のみということで残念ではありますが、私は現在利用しているGOPANが壊れても、同じGOPANを購入すると思います。
それくらい、魅力があります。
ホームベーカリーの購入を検討中の方は是非、GOPANも選択の一つとして考えてみてくださいね。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
そんな皆さんに感謝いたします。