問題解決の事例|「育児中に自分の時間が取れない」悩みを考察
育児の悩みの一つに「自分の時間が無いこと」が挙げられます。
ほとんどの親御さんが実感できる問題ではないでしょうか?
でも、自分の時間が無いと嘆いていても、そんな時間は訪れません。
当記事では育児中においても自分の時間を確保するための方法を問題解決の手法を用いて立案していきます。
- 育児に疲れを感じている方
- 0~6歳のお子さんをお持ちの方
- 自分の時間が無いと感じている方
私は製造業の現場で10年以上、不具合対応や問題解決に順次してきました。
そんな私が「育児中に自分の時間が取れない」という悩みを問題解決の手法を用いて分解してみました。
問題解決の手順や陥りやすい注意点はこちらの記事に記載してあります。
まず、こちらに目を通していただけると、当記事の内容も理解しやすいと思います。
「自分の時間が無い」は多くのパパママの悩み
まず、「時間が無い」という悩みについて触れておきます。
「時間がない」という悩みは多くの方が感じている
子供と過ごす時間に幸せを感じるのであれば、素敵です。
しかし、常に一緒に過ごし続けていると、今度は自分のための時間も欲しくなってきますよね。
楽天の調査でも自分の時間が無いことは上位にランクインしているため、多くの親御さんが感じる悩みだと思います。
特に0~6歳では親が手取り足取り、世話することが目白押しです。
- 乳児→授乳、オムツ替え、お着換え
- 幼児→トイレトレーニング、保育園の準備、習い事。
独身時代、夫婦二人のみの時と比べ、大幅に自分の時間が無くなったと感じますよね。
そこで、今回は自分の時間が無いという問題を解決してみます。
結論はこれ
先に結論を記載します。
- 長い時間を確保するより、充実させることに注力する
- ①行動の目的を持ち、それ以外のことをやらない
- ②タスク管理して行動と行動の間の時間を減らす
- ③取り組む行動に集中するために朝活する
先ほどの記事では適度に手を抜き、自分の時間を作ろう、と述べていますが、それは小学生以上のお子さんの場合です。
幼児の場合は一緒に遊んでほしい、本を読んでほしい、抱っこしてほしいという欲望を持っていますので、なるべく一緒の時間を過ごす方が良いのではないでしょうか?
そのため、時間の確保ではなく、短い時間の質を上げることが大切だと、私は感じています。
この解を求めるために、今回はこんな流れで進めていきます。
- What 自分の時間の理想とは?
- Where 自分の時間を充実させるのか?
- Why なぜ、充実感が無いのか?
- How 自分の時間を充実させる方法は?
それぞれの過程で論理的に分解していきますので、お付き合いいただけると嬉しいです。
問題の明確化(What)
まずは、その問題を明確にしていきます。
理想と現実のギャップ
皆さんそれぞれで時間に対する理想は異なると思いますが、ここでは私の理想として設定します。
それに対しての現実も合わせると、以下のようになります。
![理想と現実のギャップ 自分の時間が取れない](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/f/faxwatch/20201119/20201119120815.png)
理想を考えるにあたり、自分の時間を確保する目的をはっきりさせておきましょう。
おそらく、自分一人の時間を趣味やリラックス、自己啓発に費やすことで日常を充実させることではないでしょうか?
自分の時間が充実すると、家族の時間も充実感を感じられ、ストレスの少ない家庭を築けると思います。
そこで、問題を「自分の時間を充実させるには?」と設定します。
前提として
先に覚えておいてもらいたいことがあります。
それは誰にでも時間は平等に割り振られているということです。
当たり前だろ!、と思うかもしれませんが、24時間全てを育児に捧げている方は出産後0~3ヶ月のママくらいではないでしょうか?
パパやママであっても少なからず、自分の時間があるものです。
当記事で時間の作り方や使い方で充実感を得られるように、ご自身を見直すきっかけになれば幸いです。
問題箇所の特定(Where)
では、続いて自分の時間を充実させるために解決すべき問題の個所を探してみましょう。
問題の中で「時間」という部分に注目してみます。
ここでは量と質という点に分けて考えてみましょう。
![育児中に時間が取れない 問題箇所の特定](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/f/faxwatch/20201119/20201119215245.png)
もちろん、以下のように自分の時間を増やすことも大切です。
- 掃除はロボット掃除機にお願いする
- 食器洗い乾燥機を使う
- 定時退社するよう、効率よく仕事する
- 在宅ワークする
しかし、自分の時間を増やしても、ダラダラ過ごしてしまっては充実感がありませんよね。
すると、この中で「充実」に影響を与えそうなのは、「楽しむ」「没頭する」ということになります。
皆さんも本当にやりたいことに集中して、達成感が得られれば、短い時間でも充実感を得られると思います。
そのため、充実感を得るためには自分の時間の「質」を上げることに着目したほうが良いでしょう。
原因の追究(Why)
続いて、時間の質を上げることを邪魔する要因、つまり、質を下げてしまう要因を考えてみましょう。
先ほど、質を上げるためには楽しむこと、集中して没頭することを挙げました。
そこで、それぞれでその阻害要因を考えてみましょう。
楽しめない理由
では、自分の時間、もっと言うと自分の人生を楽しめない理由をメンタルヘルスの観点から挙げてみます。
- 自分のやりたいことがわからない
- 何をやろうか考えすぎる
- 他人のことが気になる
自分のやりたいことがわからず、ぼ~っと過ごしてしまったことはありませんか?逆に時間を最大限に利用するように考えすぎてしまい、どれも中途半端に終わってしまうことがあるでしょう。(私はそんな経験があります・・・)
そういった場合は行動の前段階でつまづいています。
そこで、まずは自分の時間を迎える前の準備を見直すことが大切だと考えられます。
没頭できない理由
子育て中に限らず、没頭できないのは自分の時間に邪魔が入ることが大きな要因でしょう。
最近では在宅ワークが増えたこともあって、このように自宅でも邪魔されずに没頭できるテントが売れています。
このことからわかるように、誰にも邪魔されないことが没頭できる要因の一つです。
解決案の立案(How)
では、自分の行動への準備という点、邪魔されないという点についてその解決策を考えてみましょう。
行動のゴールを持つ
まずは準備として、自分の時間に予定している行動のゴールをはっきりさせることが大切です。
だらだらしてしまう原因は明確なゴールを持たずに過ごすことにあります。
SNSやネットサーフィンではゴールが無い場合が多いので、時間をだらだらと過ごしてしまいますよね。
そのため、日常の些細な行動でも自分の意図を持って取り組んでみましょう。
ここで例を挙げてみます。
- 買い物→広告に出ていた○○を買う
- テレビ→▼▼のドラマを観て、ワクワクする
- SNS→◇◇さん、△△さんの投稿を見る
大切なのは、それ以外の行動を極力控えるという点です。そうしないとだらだら過ごしてしまいますからね。
このように行動のゴールを明確にすると、時間の密度が濃くなり、充実感が得られますよ。
行動と行動の間の時間を減らす
こちらも、行動を起こす前に抑えておきたい点です。
前の行動のゴールから次の行動に移るまでの隙間時間は意外に見落としがちだと思います。
この時間泥棒を退治するためにはタスク管理することをおススメします。
タスク管理とはやりたい行動を時間(タスク)ごとに割り振って計画を立てることです。
ここでは子供のお昼寝2時間の使い方を例としてあげてみますね。
- 洗濯物取り込む15分、夕飯の下準備15分、テレビ60分、読書30分
順序を計画しておくと、「次の行動を考える」という無駄な時間がなくなるので、充実感が得られます。
さらにやることを時間として見える化すると、意外に自分の時間があることを実感できますよね。
予定を立てる上で余裕を持つことを忘れないでください。
せっかくの自由時間だから、あれもこれもやりたくなりますよね。
しかし、タスクをきっちり入れてしまうと割り込みがあると、対応が取れなくなります。
多少の余裕を持って、計画を立てておくと、うまくいくと思いますよ。
行動に集中する
3つ目は没頭という観点です。自分の行動に没頭するためには他人から邪魔されないことが大切だと先ほど述べました。
それ以外にも以下の項目が大切です。
- その行動が好きであること
- 自分が疲れていない
- やる気をもっている
いかがですか?そんな時間は無い!!と思うかもしれませんが、全ての条件を満たす時間があります。
それは「朝」です。
朝は静かで、疲れもありませんよね。また、余計な思考が無いので、やる気も高くなります。
近年は朝活として、注目されていますが、世界のトップビジネスマンも早起きして活動していますよ。
30分でも早く起きて子供が起きてくるまでの間に「朝活」してみるのもおすすめです。
自分の時間を作り、幸せな家庭を築こう
当記事では「育児中に自分の時間が取れない」という悩みを問題の手法で分解してみました。
- 自分の時間を充実させることが大切
- 時間を増やすのではなく、質を上げる工夫を考える
- ①行動の目的を持ち、それ以外のことをやらない
- ②タスク管理して行動と行動の間の時間を減らす
- ③取り組む行動に集中するために朝活する
人間の子供、特に乳児は親がいないと生きていけません。
そのため、責任感が強いママほど、出産時は自分を抑えて育児に注力します。
その結果、育児ノイローゼにつながるため、適度に自分の時間を設けることが大切なことなんですよね。
もしも、時間が無いと感じるのであれば、試してもらえると嬉しいです。
今回紹介した方法は家庭環境によって効果は様々だと思います。
また、具体的な行動はなんでも構いません。読書、運動、勉強、音楽、食事…自分が心から楽しめることに没頭して、自分の時間を充実させていきましょう。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
そんな皆さんに感謝いたします。
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