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「人魚姫」が王子様と婚約できる方法を考えてみた

人魚姫 王子

悲恋をテーマにした童話『人魚姫』。

最後は海の泡となってしまうことから、非常に切ない物語として有名ですよね。

では、どうすれば、王子様を隣の国の王妃に取られることなく、ハッピーエンドを迎えることができたのでしょうか?

当記事では人魚姫が王子様と結ばれる方法を検討してみます。

  • 人魚姫の童話をご存じの方
  • 今、片思いの方
  • ハッピーエンドの物語を描きたい方
  • ビジネススキルの事例を知りたい方

私は製造業で日々、問題解決に取り組んでいます。

今回はビジネススキルを使って、人魚姫に失敗部分を見える化し、王子様への適切なアプローチを教授していきます。

当記事では物語のネタばれが含まれています。

「まだ、読んでいない」、「自分で物語を結末を知りたい」という方はご注意くださいね。

問題解決の手順や陥りやすい注意点はこちらの記事に記載してあります。

まず、こちらに目を通していただけると、当記事の内容も理解しやすいと思います。

人魚姫の物語

デンマークの童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンによって描かれた作品です。多くの物語がハッピーエンドであることに対し、この作品では読み手によって解釈が異なる結末であると言えます。

では、まず非常に簡単に人魚姫のあらすじを紹介します。読んでみたいという方はこちらを参考ください。

人魚姫のあらすじ

6人の人魚姫の末っ子が主人公。

はじめて海の上へと出た夜、人魚姫は人間の王子に一目ぼれします。その船が嵐に遭い、王子は海に放り出されますが、人魚姫の救助で一命をとりとめます。朝になり、砂浜に置いた王子を修道院から出てきた隣の国の王妃が連れて行ったところを見届けましてその場を去ります。

人魚姫は王子に会うために海の魔女に自分の尾ひれを人間の足に変えてもらいます。その足は歩くたびに激痛があること、二度と人魚には戻れないこと、大事な声をもらうことを承諾の上、人魚姫は人間になる薬を飲みました。

人間の姿で倒れている人魚姫を王子が見つけ、一緒に暮らすことになります。しかし、人魚姫は声が出ないので、命の恩人であることを伝えられません。

ある日、隣の王妃と王子の再開により、王子はその王妃と結婚することになります。

悲しみに暮れる人魚姫にお姉さまが魔女の短刀を渡します。王子の返り血で元の姿に戻れると説明しますが、人魚姫は短刀を捨て、自らも海に身を投げて泡となってしまいます。

風の精に生まれ変わった人魚姫は王妃の額に接吻し、王子へ微笑みかけ、仲間の精たちとともにその場から去っていきました。

人魚姫の教訓は「恋愛の危険性」

言葉を失い、歩くこともままならない体になってまで、王子に寄り添い続ける人魚姫の姿から、愛を求めすぎる危険性を学び取ることができます

人魚姫の行動は自己犠牲と表現されますが、少し異なると私は思います。自己犠牲は以下のように言われているからです。

〘名〙 ある目的のために自分の欲望や幸福を捨てて尽くすこと。

引用:精選版 日本国語大辞典

人魚姫は自分の幸福のために人間になり、王子に会いに行きますよね。つまり、自分中心の行動です。

それは決して悪いことではありませんが、押し付けの愛になってしまうと、王子にとってはわずらわしさを感じるかもしれませんね。最終的にこの恋は実らないことから、恋愛において相手に求めすぎることは危ないというメッセージを受け取れるのではないでしょうか。

とは言え、命の恩人でありながら、王子に捨てられてしまうことから、人魚姫は悲劇のヒロインとして有名です。

そんな人魚姫のためにも王子との婚約に向けたアドバイスを進めていきますね。

問題の明確化(What)

まず、物語における問題点を明確にしておきます。

人魚姫がハッピーエンドになるためには、王子様への恋が実を結び、婚約することにあると考えられます。

しかし、物語では隣の国の王妃に王子様を取られてしまい、最終的に人魚姫は海の泡となってしまいますよね。

この点からハッピーエンドとのギャップは「王妃に王子を取られてしまうこと」にあると導けます。

そのため、当記事では「人魚姫が隣の国の王妃に王子を取られないようにするには?」と問題を掲げて、その対策を検討していきます。

なお、人魚は1837年に発表された物語なので、現代とのギャップがあります。なるべく、当時の世界観を崩さないよう配慮していきますので、最後までお付き合いくださいね。

問題箇所の特定(Where)

では、人魚姫が隣の国の王妃に王子を取られた原因箇所を探していきます。

いくつか、ターニングポイントがありますので、ここでは物語の流れに沿って進めていきますね。

ターニングポイントの洗い出し

以下に王子の出会いから結末までの大まかな流れを示します。

  • 事故にあった王子を人魚姫が助けるが、最終的に隣の国の王妃に手柄を取られる
  • 王子に会うために魔女をたずねる
  • 会話が出来ないが、王子と幸せの日々を送る
  • 王妃との再会で王子が婚約してしまう
  • 王子にナイフを刺せず、海の泡となってしまう

いくつもターニングポイントが出てきましたね。

でも、このままではどれが問題なのか、わかりにくい状態です。

ビジネスインパクト分析(BIA)

このターニングポイントについて、影響度の大きさを測るためにビジネスインパクト分析(Business Inpat Analysis)を行ってみます。

※)ビジネスインパクト分析とはいくつかの指標において重み付けを行い、事象の優先順位を決める方法です。災害などの際にビジネスへの影響度を分析する手法で、製造業では拠点の分散などの際に利用されています。

ここでは、登場人物への影響度という指標で見ていきましょう。

ビジネスインパクト分析 人魚姫

3人への影響度が最も高いのは王子を救助した場面です。当然ですが、王子が王妃を婚約者として選んだ理由は「自分の命の恩人だから」ですよね。そのため、この救助の場面で人魚姫が恩人であることを王子だけでなく、王妃にも知ってもらうことが重要であると考えられます

王妃との再会に関しても3人が登場しますが、人魚姫はどうしようもなかったと考えられます。そのため、ここではB評価としています。

この結果から、王妃に王子を取られたという場面として、最も影響度が大きいのは「王子を助けた時」であると、わかりました。

王子を助けた場面の問題箇所

では、王子を助けた時にどこが問題だったのかをさらに深く、検証していきましょう。

原因を探るために、ここで王子の乗った事故の場面を振り返ります。

  • 海の上で船上の人間の王子に恋心を抱いた
  • その夜の嵐で王子は意識を失って海に放り出された
  • 人魚姫は王子を一晩中海面に持ち上げ続けた
  • 朝方、日の光を当てるために王子を浜辺に置いた
  • 修道院の鐘がなり、少女が出てきたので、人魚姫は岩の影に隠れた
  • 近くの修道院から出てきた女性(王妃)が王子を連れて行った

一連の流れはこのようになります。

細かく書き出してみると、王子を砂浜に置いたことが原因であることが見えてきます。

この部分が無ければ、修道院の鐘に驚いて身を隠すことも、王妃に王子を奪われることもないですよね。

そのため、人魚姫が「王子を砂浜に置いたこと」が問題箇所と言えるでしょう。 

解決策を立案(How)

では、最後にどうすれば良かったのか、という対策案を考えていきます。

ブレインストーミング

では、私が思いつく限りの対策を挙げていきます。

ブレインストーミングは複数人でアイデアを出していく手法ですが、今回は私一人で出していきます。

  • 目が覚めるまで、海面で抱いている
  • 海面で強制的に起こす
  • お姉さま達の助けを呼ぶ
  • 修道院から見えないところに置く
  • 岩場に置いて、目が覚めるのを待つ
  • 砂浜に置いた後に、立ち去らない
  • 砂浜に置いた後に強制的に起こす
  • 修道院の鐘が鳴った時に、王子を連れて再度海面に逃げる

船はみじんも残っていなかったようなので、木の破片などは無いとすると、以上のような対策が考えられます。

マトリクスで順位付け

出てきた策をマトリクスに当てはめて、その優先順位を考えてみます。

図の横軸を王子への好印象・効果、縦軸を実現性という観点で記載しています。図の右上の対策の方がより有効であるということを示します。

マトリクス 人魚姫

ここで海面で過ごすことは、そもそも助けられなかった可能性があるとして実現可能性を下げています。
また、目が覚めるように強制的に起こす行為はたとえ意識が戻ったとしても、人魚姫の印象を下げることに繋がると思います。

このマトリクスに当てはめると、王子を砂浜に置いた後に身を隠さず、そばにいてあげることが最も有効な手段であると言えるでしょう。

理想的な行動

では、最後に人魚姫に理想的な行動を提案していきます。

人間が異形の人魚を愛することは無い、この段階では声が出せるという点も含めて考えていきます。

救助の場面での行動

以下にその方法を順序だてて載せますね。

  1. 王子を砂浜に置き、そばから離れない
  2. 修道院から少女達が出てきたら、声をかけて助けを呼ぶ
  3. 寄ってきてくれた少女に事情を話す

少女達もおそらく、初めは驚くことでしょう。しかし、人魚姫が救助したことを少女(王妃)に分からせることで、目が覚めた王子に説明してくれる可能性があります。

少なくとも王妃が助けたという誤解を招くことはありませんよね。

でも、このままでは人魚姫が助けたということを知ってもらうだけで終わってしまいます。ハッピーエンドに向けて婚約まで考えてみましょう。

人間の姿になってからの行動

そこで、物語のように魔女に人間の姿に変えてもらうことも必要です。人魚の状態では愛してもらえない可能性があります。

そして最後の一押しとして、一緒に暮らす中で自分が救助した人魚であることを伝えれば、良いのです。この時には声が出ないので、伝える手段として筆談を薦めます

人魚姫が文字を書けるか、文中には記載がありませんが、恩人が自分であることを伝える手段として唯一の方法と言えるでしょう。

ここまで進めば、王子を隣国の王妃に取られることなく、婚約を結ぶことができると考えられます。

 

思いやりの心を持とう

当記事では「人魚姫」で王子を王妃に取られないための方法を物語の流れに沿って検証してみました。

  • 事故にあった王子を助けた場面が最も重要
  • 人魚姫が婚約するための方法は以下の通り
  • 手順①:王子を砂浜に置いて、そばから離れない
  • 手順②:自分が助けたことを修道院の少女に伝える
  • 手順③:魔女にお願いし、人間の姿になる
  • 手順④:筆談で自分が救助したことを王子に伝える

今回は人魚姫が王子を砂浜に置いたことが主原因としましたが、それは暖かい日の光をあててあげようという、優しい心を持っていたからです。

この思いやりの心は現代人には薄れてきている部分だと思います。誰かのために尽くすという純粋な心はいつの時代でも感動しますよね。

人魚姫は悲恋の話として有名ですが、この純粋な気持ちに触れられるだけでも、読み返す価値があると思いますよ。

ここまで読んで頂き、ありがとうございました。

そんな皆さんに感謝いたします。

↓ 人魚姫が人間界を楽しむマンガも面白いですよ。

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